マムシ酒の話

朝からピッカピッカの夏空が広がって真夏日です。
ちょっと「マムシ酒」の話をしたいと思います。
マムシは滋養強壮に効くことで良く知られており、薬用酒としても販売されています。
抵抗のある方はどうぞスルーしてください。


実は28日、なごみ農園での「そうめん流し」終了後に、ごく親しい仲間で夕方までおしゃべりしていた時に、健康とお酒の話が出て西田さんが5年物のマムシ酒を出してきました。
田舎暮らしの仲間からいただいたそうです。
ビンに入ったマムシは底に沈んでいてビンの外からはっきり見えませんでした。
2〜3人の仲間は20ccぐらい試飲していました。
私は匂いだけ嗅いでみました。
青魚のような生臭さと鉄の錆びたような臭いがして、正直“ウェッ〜”となりました。
写真があれば説得力がありますが写真を撮る気にはなりませんでした。
田舎暮らしの仲間の中には自分でマムシ酒を作って飲んでいる方もおり、以前、ビンの中に入れて排泄物を出している最中の生きているマムシを、怖いもの見たさに恐る恐る近づいて見たことがあります。
その時の記憶が鮮明によみがえってきました。
その方に聞いたマムシ酒の作り方を参考までに書いてみます。


一升瓶にマムシを入れてビンの1/5ぐらい水を入れ、少し隙間を開けて蓋をしておく。
毎日水を取り替えながらマムシの排泄物が出なくなるまで1ヶ月ぐらい続ける。それでも生きているそうです。
完全に排泄物が出なくなったら水を捨てて焼酎を入れて半年ぐらい置くと飲めるそうです。


なぜこんな話をするかって?・・・明治生まれの祖母からマムシは昔から滋養強壮に用いられていたと聞いていました。
皆貧しくて医者にかかれなかった時代、私の祖母は気丈な人でマムシを捕まえて乾燥させ粉にして、当時結核?を患っていたという人に飲ませてあげたそうです。
マムシ酒を見て改めて祖母の気丈さと、困っている人を見過ごせない人柄に思いをはせました。