「第9回東金地域・九条の会総会」に出席して

 昨日午後、山武市成東文化会館で行われた「第9回東金地域・九条の会総会」に初めて出席しました。
総会の前に「戦争法を廃止する展望」というテーマで、千葉労連の松本 悟さんが講演をされました。
とっても有意義で大事なお話だったので私なりにまとめてみました。
そして戦争法を廃止し、憲法九条を守ることが世界の恒久平和に繋がると信じています。
残念ながらカメラを忘れたので画像がありません。
少し長いですが、最後まで目を通していただけたら幸いです。


松本さんは1950年京都に生まれ、1971年に千葉県の県職員になり53歳で退職して千葉県労働組合連合会の議長を務めておられるそうです。
今の時代はどうなっているか?・・・世界の経済は最富裕層85人の資産と35億人の資産が一緒という、格差と貧困が広がっている。
 日本の国内生産はず〜っと止まったまま、他の国々は伸びている。賃金もアメリカやヨーロッパでは伸びているのに日本だけ賃金を下げてきた。それはアメリカが1996年に安保条約に基づいて人材派遣を自由化して市場開放を要求してきたこと。
そして1999年に自由化されアメリカの企業がどんどん進出してきて中小企業をつぶし、今や全国的にシャッター通りになってしまった。


 なお且つ、常用型派遣労働に改悪して定年まで非正規労働にして、正社員と派遣労働者を対立させた。派遣という働き方は、戦前は「口入屋」というのがあったが、あまりにも悪質な中間搾取が行われ戦後禁止された。
 労働者の賃金を下げて大企業の内部留保が300兆円と云われている。そのお金は株の投資というマネーゲームで利益を上げている。


今、若者の死亡率で自殺が第1位、年収200万円以下のワーキングプアで結婚も子育ても出来ず未来がない。労働者の賃金が上がれば物を買うので中小企業も活発になり景気が回復する。
 「格差と貧困」は諸悪の根源であり、堕落し様々な腐敗現象が起こりテロの原因になる。何としても貧困をなくさなければならない。


 革新勢力が伸びると叩かれる。1950年代、自民党は全有権者の得票率が54%だったが、21012年、17%に落ち込んだ。それでも過半数議席を確保できるのは小選挙区制」のマジックだ。
そこで自民党労働組合をつぶし、アメリカと財界が「連合」という組織を作り労働者の要求を抑える役割を果たしている。
 アメリカではベトナム戦争以来、「もうこれ以上戦争で青年を殺さないで」という勇気ある母親達の声が上がって、空爆は行うが地上戦は日本の自衛隊がやる・・・そういう方向を打ち出した。そしてアジアはアジア人同士で戦わせる。


 千葉県の木更津の米軍基地にオスプレイが置かれる・・・千葉県がテロの標的になる。又、成田国空港はイラク戦争の時に自衛隊や武器を運んだことでテロの標的になる。
成田空港は、軍事空港には使わせないという取りきめをしているがすでに崩れている。
 シールズは戦争反対の最前線に立って活動している。圧力をかけようにもインターネットで発信しているので親分は誰だか分らない。矛先は安倍政権打倒にある。
焦点は命を守ること。福島の「反原発」運動から始まって「戦争法の廃止」の1点で共闘し、野党がまとまれば戦争法を廃止できる展望が大きく開ける。
「戦争ノウ・貧困ノウ」戦争法の廃止を求める2000万署名が様々な団体や組織で行われております。成功すれば、野党共闘の大きな流れに変わる。
皆さん、一人でも多くの方に声をかけて一緒に2000万署名を成功させましょう。