11月8日放送 NHK週刊深読み「買い物弱者」

昨夜の予報だと今日は雨で所により雨脚が強くなる。
ということでしたが、薄日の差す穏やかな日になりました。
昨日NHKで8時15分から放送された週刊深読みの中で「買い物弱者」のことが取りあげられていました。
農林水産政策研究所の調査では、2025年には買い物弱者が598万人に達する。
その半数の349万人は、店が多く便利だと思われがちな三大都市や地方都市だといいます。
「買い物弱者」とは、家から歩いて生鮮食品店まで500メートルを超える・自動車がない・65歳以上の方をいう。
都市の団地では若者が出て行き、1人暮らしの高齢者が増えて、採算が取れなくなった近くのスーパーが閉店して遠くの店まで歩いて買い物に行かざるを得ない。
段差のある横断歩道は時間内に渡りきれなくて交通事故が怖い。
歩道で自転車にぶつかりそうになって転んでしまう。
帰りは買い物の荷物が重くてへとへとになる。
だから食事の量を減らしても買い物に行きたくない。
そういうケースが増えている。


また経済面でも、月10万円ぐらいで暮らしている。
家賃を払った後の残りで生活している。
近所付き合いがない。
買い物弱者は生活が不便なだけでなく、健康にも大きな影響が出る。
栄養失調・気力・体力が衰え・孤立・そして介護になってしまう。
中にはネットサービスや宅配サービスを利用している高齢者もおりますが、多くの高齢者はクレジット支払いなどの手続きや注文書のチェックなどは無理だと思っている。


買い物をする利点は
*コミュニケーションの場であり、社会参加になる。
*運動・思考力・栄養・選ぶ楽しみ・充実感がある。


そういう買い物弱者の立場を改善している例を二つ紹介していました。
一つは東京都のある区の例
唯一残っていた商店から品物を仕入れて、区の福祉施設で商品を売る。
買い物客は巡回バスを利用する。
シルバー人材センターの人が品物を商店から運び、小口に分けて販売する。
米・トイレットペーパーなどは自宅まで運んでくれる。
お菓子が人気で新たな交流の場が生まれている。
シルバー人材センターのメンバーの賃金は区が払う。


もう一つは横浜市の例
熱意ある地元の住民が青空市を月に1回開き、高齢者がぞろぞろ出てくるようになった。
国と自治体で「いこいの場所」を作り、将棋・食堂・ヨガ・日用品の店が出来て高齢者が楽しんでいる。
本当に困ってどうしようもなくてやり始めたことが、周りの人や自治体を動かし地域の小売業が大きな役割を果していた。


もし「買い物弱者」になった場合、私の地域を見渡して見ると、コンビニやドッラッグストアまで歩いて30分はゆうにかかる。
生協に加入すれば週に1回来るが、生鮮食品は目で見て買うとなるとスーパーまで歩いて40分ぐらいかかる。
市内への交通機関は、市で運営する巡回バスとデマンドタクシー。
土日・祝祭日は制約があり、乗降場所も制約があって自分の目的の場所での乗降は出来ない。利用範囲は市内のみ。
他に公共のバスがあるがバス停まで歩いて30分、しかも運行本数が少ない。
病院等に行くにはなお不便・・・まるで足をもがれた蟹と同じ。
介護サービスも、買い物・食事作りなどの生活介護は時間が短縮されて30分とか、介護要支援1・2は制度から切り離して自治体に移行する話が出ている。
移動食品店などが来てくれれば一番助かるのだけど・・・
色々と考えさせられましたが、何といっても行政が協力してくれれば解決の道が開けると思いますが。



赤いローゼルの後に小松菜を蒔きました。
良く発芽して一面に可愛い葉が並んでいます。



白いローゼルの後に絹サヤを蒔きました。
順調に育っています。