高齢者は歯が命「健康寿命と歯科医療」

薄曇りで気温が下がって一枚上着がほしい陽気です。
午後2時からNHKEテレでTVインポジュウムが放送されました。
タイトルは、高齢者は歯が命「健康寿命と歯科医療」です。
ゲストは、公益社団法人日本歯科医師会 会長 大久保 満氏。
       東京大学高齢社会総合研究機構特任教授 秋山弘子氏
       作家・博物学者 荒俣 宏氏の3名でした。
私は昨年の秋から虫歯の治療で歯科へ通院しています。
今、自分の歯は治療した歯を含めて26本ありますが、興味深く放送を見ていました。
そして歯の治療が健康寿命を延ばし、充実した老後を送れる事を実感しました。
そこで内容を簡単にまとめてみました。

日本は世界一の長寿国ですが少子超高齢化社会で、亡くなる10年前は寝たきり又はそれに近い状態の人が多い。
本来の長寿は健康寿命が望ましい。



8020運動」の成果で、80歳で自分の歯が20本ある人が年々増えてきているが、せめて50%まで高めたい。
70歳過ぎから歯が衰えてきて、食べ物が良く噛めないことで生活習慣病が多くなっている。
歯の治療をすることで、美味しい食事・会話が楽しくなる・生活の質が高まる・生き甲斐が広がる・良く噛めることで嚥下能力があがる。
高齢者の半分は誤嚥性肺炎で亡くなっている。



施設に入ると他の病気の事もあって、口腔ケアがおろそかになり、口の中が汚れている。
また、在宅介護でも同じで、歯科医院まで出かけて行かれない。
そこで、自治体や介護施設、家族が連携して歯医者さんの訪問診療が行われることが期待される。
すでに東京の大田区では、歯科医師の施設の診療訪問や寝たきりの人の在宅訪問診療が行われていて高齢者の体調が快復している。
主治医と歯科医師との連携で、暮らしを支える歯科医療で健康寿命が延びる。
「昨日食べたものが美味しかった」と言って亡くなるような人生を送っていただけるかをさせていく医療・生活者の思いに寄りそう医療が必要。


全国的にこのシステムが実現出来たら、かなりの医療費削減につながるのでは・・・
我が地域でも実現してほしいと思います。