貴重な千人針




皆さん「千人針」を実際にご覧になったことがありますか?
これがそうです。
私は2011年8月15日、福祉ネット主催の「すいとんを食べよう」の行事が行われた際に、当時すでに80歳を超えていた方が戦争体験談を話して下さった時に、「千人針」「奉公袋」を参加者に見せてくれました。
とても大切な宝物だとおっしゃって・・・
子供の頃から話には聞いていましたが、実物を拝見した時は本当に驚きました。
その方は十代で昭和20年10月に出征することが決まっており、母親が息子の無事を祈って街角に立ち、道行く女性の一人一人に声をかけて千人針を縫ってもらったそうです。
ところが8月15日に終戦になり命拾いしたと話されていました。
さらし木綿に赤い糸で一針一針結び目を縫ってもらい、5銭硬貨を縫い込んで「5銭は4銭(死線)を超える」
また、虎の図柄が多いのは、虎は千里走り千里を帰る。
という言い伝えがあり、兵士の生還を祈ったそうです。
そして千人針は腹に巻いて出征するのだそうです。


その時に千人針と奉公袋の撮影をしてパソコンに保存しておきましたが、古い画像を削除した時にうっかり一緒に削除してしまいました。
ところが、今回の広報紙「ささえあい」に、その方が「私の宝物」と題して記事と千人針の写真を掲載することになり、実物の千人針をお借りすることができました。
この千人針のことを知っていただきたくて、撮影したものを一足先に私のブログでご紹介することにしました。
今、秘密保護法・集団的自衛権行使容認・憲法九条のことが国会で論議されています。
また、国民の反対の声も大きく広がってきています。
二度と繰り返してはならない「戦争への道」・・・
千人針を拝見して強く思いました。