昨日、いすみ市の土楽の里主催の「春のぐる〜り里山さんぽ」に参加しました。
私達が活動している「桑田・里山」を散歩しました。
チラシを一部引用させていただきます。
『桑田・里山の会』は1万坪の山林の針葉樹を落葉樹に切り替え、里山の復元・復活を目指して活動しています。
主な活動は、ビオトープ作り・竹炭・遊歩道整備・廃材利用・椎茸栽培などです。
有志で黒米とコシヒカリを栽培しております。
土楽の里(ドウラクノサト)は農産物直売センターで、店長さんと関係者のSさん、それに桑田里山の会の会員で生物に詳しいKさんご夫妻が色々準備をして下さいました。
スタッフ合わせて21名の参加となりました。
土楽の里に午前9時半までに集合して自己紹介の後に、ガイドをして下さるKさんから説明がありました。
私は里山の会に入って6年ぐらいになりますが、里山を深く散策したことがなかったので散策した順路に沿ってまとめてみました。
いよいよ出発です。
途中、タンポポの種類やマムシグサとウラシマソウの違いなどの説明がありました。
日本タンポポ･･･春にだけ花を咲かせ、額がスッキリしている。
西洋タンポポ･･･年に何回も花を咲かせ、額がそりかえっている。
ウラシマソウ･･･釣り糸のようなツルが垂れている。
マムシグサ･･･釣り糸ようなツルがないのと、ヘビのような模様が出てくる。
無農薬栽培で野菜を作って販売している近藤さんの畑を見学しました。
初めの頃には周囲から馬鹿にされたりと色々ご苦労があったそうです。
奥さまが野菜作りの本を出されているそうです。
ミツバチの巣箱を置いてありました。
この巣箱は秋田からきているそうで、ミツバチが沢山巣箱の周りを飛び交っていました。
前玉神社(サキタマジンジャ)に到着です。
チラシを引用しますと、前玉神社は桑田地区の鎮守様で、
上総国一ノ宮・玉前神社(タマサキジンジャ)とは別系統。
地元ではマエタマ神社と言われていると聞きました。
桑田地区の農業用溜め池で桑田一番堰です。
道路から5mの高さの所に作られています。
二番関堰に向けて険しい山道を一列に並んで歩きました。
途中ヤマザクラが咲いていました。
ヤマザクラと一緒にキブシも咲いていました。
池すれすれの細い道です。
3月の里山定例会の時に倒木を伐採して歩けるようにした場所です。
二番堰です。
樹木が芽吹き始めてうっすらと黄緑色に変ってきました。
三番堰です。
山の中ほどに高く伸びているのは赤松です。
カルガモが池の奥の方におりました。
ここの土手には貴重なワレモコウやツリガネニンジンが生えており、里山の会で大事に保護しています。
ここでKさんから、蕗の薹の雄花と雌花の違いの説明がありました。
この花は雄花で花の形が筒のようです。
これが蕗の薹の雌花で、花の形が丸いです。
人の手で彫られたトンネルです。
トンネルの中に入るとツルハシの跡が良く分かります。
急な坂を上って行きます。
遊歩道は里山活動で整備されました。
フデリンドウが可憐な花を咲かせていました。
2〜2.5cm位の花で地面に這うようにして咲いています。
初めて見ました。
尾根の頂上です。
皆思い思いに景色を眺めています。
急な下り坂です。
里山のフィールドへ向かいます。
ヤマトリカブトが育っています。
毒草ですが大切に保護しています。
他にも、昔は普通にあった植物で太陽が降り注ぐようになって生えてきた植物を保護しています。
タラの芽が少し出てきました。
これも大切に保護して里山の会のお昼の天ぷらに出てきます。
これも楽しみの一つです。
ビオトープに植えてある陽光桜が満開です。
ビオトープにメダカやドジョウ・トウキョウサンショウウオの卵塊があり、
ゆっくり観察しました。
何故か、黄メダカが1尾元気に泳いでいました。
誰かが放流したのでしょうか？
里山の会の傘亭で休憩をとりました。
Kさん夫妻から、ノカンゾウの酢味噌和えとスイバのジャムをクッキーに付けてふるまわれました。
スイバの赤い若芽をジャムにしたそうですが、癖もなく甘くて美味しかったです。
里山の杏の道に向けて出発です。
杏の花が満開でした。
こんなにきれいな花を見たのは初めてです。
里山の会員になると杏の苗木を1本植えてもらえます。
会員が沢山増えて杏の里にするのが目標です。
ムラサキケマンに出会いました。
道の端にノビルが群生していて、何人か掘って持ち帰りました。
ノビルの美味しさを良く知っている人も沢山おりました。
約2時間半の里山散歩を終えて12時頃に「土楽の里」に到着しました。
ここで解散になりました。
希望者だけ、いすみ市岬町井沢にあるマクロビオティックのお店「green」で昼食を食べました。
私は「外房ベジスープカレー」と玄米ご飯・サラダ・味噌汁をいただきました。
スープカレーもさっぱりしていて香りが良く、玄米ご飯もおいしくてお腹が満足しました。
心地よい疲れと共に帰路につきました。
