あっぱれな草花の生態


庭の山茶花が咲き始めました。


昨夜10時からBS日テレ「あっぱれな草花の生態」が放送されました。
お話は、植物生態学者の田中修先生で、聞き手はタレントの加藤浩次さんでした。
とっても興味深いお話でテレビに見入ってしまいました。


『植物が動物のように動きまわらないで生きて行く方法』
植物は4億年前から生きている。
空気中の二酸化炭素と水・太陽の光で光合成してでんぷんを作る。
太陽の光は10万ルクスで、植物が光合成に必要なのは3万ルクスでこれ以上はいらない。
太陽の光が強いと活性酸素が出来てくる。
そして紫外線から身を守るためにビタミンを作る。
だから野菜はビタミンが多い。
花は雄しべは短くて雌しべが長い。
それは他の雄シベの花粉がほしいからで、同じ花の雄しべと雌しべは別居状態で、虫や風に香りや花の色・蜜を出して花粉を運んでもらい強い種を作る。
他からの花粉がもらえない時だけ同じ花の雄しべをもらって種を作る。
ゴーヤーなどは雄花と雌花が別々で離婚状態。
そして、季節を限定して一斉に花を咲かせ繁殖を成功させる為に時間を決めている。
朝顔は夜蕾が膨らんで10時間後に開花する。
虫は雌しべにとってキューピットであり、虫に訴えるために花の色・香り・味を変えている。
植物にも有害物質を持っているものがあるが、全ての植物が有害物質を持ったら地球上の動物は全部死ぬ。
もちろん人間もである。
なぜ外来種は繁殖力が強いか、その理由は植物を食べる虫がいない為だ。
イタドリは日本ではイタドリを食べる虫がいるから大量に繁殖しないが、日本からイギリスに渡って虫が良無いことから、大量に繁殖して嫌われものになっているイタドリのような植物もある。
植物と人間の関係では、人間が色々活躍し始めて環境の急激な変化が出てきた。
特に食糧の米・麦・とうもろこしなど人間が栽培している植物は、日照りや大雨などの環境の変化で収量が減ってしまうのが一番困る。


最近田中先生は、きのこの新栽培法を研究されているそうです。
現在きのこはオガクズで栽培をしていますが、オガクズが使い捨てなのでどんどん木が減ってしまう。
そこでオシボリを使ってきのこ栽培を研究中だそうです。
何年か先には美味しいきのこが出来るはずだということです。


全ての物が生きて行く上で、自然環境がどんなに大切であるか再認識した時間でした。