NHK朗読ドラマ「つなみ・子どもたちのことば」を見て

今朝8時20分からNHKで、朗読ドラマ「つなみ・子どもたちのことば」が放送されました。
東日本大震災の大津波を目の当たりにした子どもたちが、その目で見、肌で感じた言葉を作文に綴った作文集の中から幾つか選ばれて放送され、朗読が賠償千恵子さんでした。
100人以上の子供達から作文が寄せられたそうです。
石巻小学校の鈴木智幸君の作文やインタビューをピックアップすると、
車や人が大きな津波の渦に巻き込まれている。
お父さんは地震のすぐあとに会社から家の様子を見に自宅へ帰ってきた。
家族はすぐ合流して高台に逃げた。
お父さんはまた会社に戻った。
まもなく津波が来た。
行方不明のお父さんを探し続けて、やっと1枚の写真を見つけた。
お父さんは野球が上手でセミプロの腕前だそうです。
キャッチボールを良くした。
お父さんのグローブは大切な物で、がれきのような匂いがする。
命の尊さを教えてもらった気がする。
作文の最後に「僕はお父さんに負けない選手になりたいです」


気仙沼小学校の姉妹の作文やインタビューの話
車を呑み込むすさまじい津波
今でも車で逃げる途中で津波に呑み込まれた記憶を忘れない。
何時も通っている道を行っていたら、命はないと思う。
別の道を行って助かった。
その日は山の中に止めた車の中で寝た。
近所のお寺で3ヶ月避難生活をした。
友達も出来てフラフープダンス部を作って遊んだ。
スマイルカフェ(皆を笑顔にしたい)を作って、メニューもポスターも書いた。


特別な作文・・・高校一年の鈴木ヒロフミさん、
隣りの小父さんに津波が来たぞ!早く逃げろ。と言われた。
すぐ近くに大きな波と小さな波が来ていた。
小学校の体育館で妹を見つけた。体育館にも津波が押し寄せた。
その夜、生と死の現実を見る。
妊婦さんが子どもを出産した。
腰まで水につかりながら家に行ってみた。途中、沢山の死んだ人を見た。
大切な物を沢山無くして、全ての喜怒哀楽を体験した。


大槌町の小学校5年生
お母さんは自宅で津波に遭い行方不明。
まだ見つからないが、必ず見つけて3人で仲良く暮らしたいです。
お父さんは塾の塾長をしている。
行方不明の妻を探して続けて、何時しか親子は母のことを口にしなくなった。
父と娘は早く家を建てたいと思っている。
父は言う、もうこれ以上子供に辛い思いをさせたくない。
そのために俺は生きていなければ・・・


まだ他にも朗読されましたが、メモを取りきれませんでした。
この放送はほんの一部です。
様々な辛い悲しい体験をされて早や2年が過ぎて、今も厳しい生活が続いています。
被災地の復興はどこへやら・・・
今は憲法改正の議論で連日沸騰しています。
原発事故など、あってはならない負の遺産を子供達の未来に渡してはならない。
今日は憲法記念日ですが、安倍政権は憲法を改正して自衛隊国防軍にして海外でも戦えるようにしたいと言っていますが、子供達の未来に銃を持たせて戦うような事にならないように、憲法について今一度勉強することが大切だと思いました。



今日は爽やかな行楽日和になりました。
田植えが終わって、薄緑色に染まった田園風景です。
向こうの林のシルエットが水面に映って心が安らぎます。