NHKスペシャル「風の電話 残された人々の声」

昨夜午後10時からNHKスペシャル「風の電話 残された人々の声」が放送されました。
「風の電話」は、平成27年6月30日発行の福岡地区福祉ネット広報紙「ささえあい第15号」に、会員のOさんが「絵本の部屋だより」で紹介されていたので、電話のことは知っていました。



紹介された内容は下記の通りです。
いもとようこ作・絵「かぜのでんわ」(金の星社という絵本です。
岩手県大槌町にある「風の電話」。
線はつながっていませんが、それぞれがこの電話で様々な思いを津波などで失われた方に伝えていることが絵本になっています。
さて最初に電話をかけて来たタヌキのぼうやは、どんな「思い」を伝えたでしょうか。
いもとようこさんのそれぞれに寄せる優しさが伝わってきます。
画も温かな色づかいです。


それが偶然にも昨夜放送されて、急いでテレビ画面を撮影したりメモを取ったりしました。
雪の日、雨の日もひっそりとやってきて電話ボックスのドアを開けて・・・
しばらく無言のまま・・・やがて黒い受話器を耳に当てて涙声で亡き家族に語りかける。
その言葉はズシンと重く響き、テレビを見ていて思わず涙が出てきました。
東日本大震災から今日で丸5年、テレビ各局で特集が放送されておりますが、帰らぬ人に語りかける被災者家族の涙と言葉を受け止める電話の存在を知ってほしいと思い、皆さんの思いの一端をご紹介したいと思います。


NHKスペシャル「風の電話」一部HP引用
岩手県大槌町の海を見下ろす高台にある電話ボックス「風の電話」
東日本大震災津波で大切な人を亡くした人達が線の繋がっていない黒電話の受話器を握りながら故人へ語りかける。
★早く見つかれ、早く帰ってこ。元のところさ、うち建てっから。
★時々、何のために生きているんだか分からなくなる時が
 あるんだよ。
★今、みんな4人とも家族全部で頑張ってるから。
★学校とかでさ、家族の話になると絶対みんな気を使って、俺に
 お父さんの話ふってこないからさ。みんな気を使うんだ。
★お母さんが一番悲しんでるからさ、お父さんがいなくなって一番
 辛いのはお母さんだからさ。最後ぐらい話がしたかったよ。
★うちらにしてみれば、まだたったの5年、5年しか経っていない。
★父さんが死んだ時は本当にどうしたらいいのかって分からなかっ
 たけど、何とか今まで生きてきました。
津波で亡くなった妊娠中の娘へ・・・聞えてるかな、また
 来たけど。