東日本大震災から2年・・・復興は遠い

東日本大震災から2年が経ち、各局で特別報道番組が放送されております。
私もとぎれとぎれですがテレビを見ていました。
震災の犠牲者15,881人  行方不明者2,668人  避難者315,196人
大震災と福島第一原子力発電所の事故という未曽有の災害に見舞われ、一部は復興が進んだものの被災地の風景や被災者の生活は殆んど変っていないと被災地の方々が話しておられました。
何故復興が遅れているのか?・・・
人材と建設資材の確保が難しく、特に土木関係は技術と経験が必要で、水中土木工事にはこういう技術を持った潜水士が少なくて複数掛け持ちで工事を行っているそうです。
又、原発廃炉工事に携わっている作業員は、命をかけた過酷な現場には人材が集まらない。
誰もやらなければ大変な事になる。
1年間の放射能線量は50mmシーベルトと決められている。
1ヶ月の給料は16万円前後と安いと言っておりました。
1・2号機はメルトダウンしているので今も人が入れない。
汚染水の入った貯蔵タンクが大小合わせて900本あり、汚染水が1日400tずつ増えている。
東京電力では62種類の物質を取り除いた後に海洋に放出すると言っていますが、「トリチュウム」は除去できない。
その「トリチュウム」は体内で水素と置き換わって体内被曝をしてしまうそうです。
被災地の各地で中継が行われた中で、3月11日に生まれた幼子たちのけなげな笑顔がとても印象的でしたが、放射能汚染の不安を抱える若いお母さん達の心情は晴れる事はありません。
東日本大震災の復興と福島第一原発事故の完全な収束が終わらない限りは、日本の明るい未来は無いと思いました。