福島の復興「子供達の目線から」

今朝8時15分からNHK「週刊ニュース深読み」で、福島の復興「子供達の目線から」が放送されました。
今まで、子供の目線からの東日本大震災後の復興の話はあまり聞かれなかったように思いました。
福島県では、県外避難・県内避難・同じ地域での避難と、三つに分かれているそうです。
福島県会津若松市に移転している大熊町の小学校から生中継がありました。
☆県内避難の子供達はスクールバスで登下校しているので、皆で歩いて道草しながら帰りたい。と子供達は言います。
放射線量が高いので、15歳未満の子供達は震災後一度も家に帰っていないので家に帰りたい。という声もありました。
☆県外避難の子供達は親に会いたいといいます。
父親だけが地元に残って働いているので、お父さんと一緒に暮らしたいと。
☆同じ地元で避難している子供達は、外で皆でサッカーをしたいが外遊びが出来ないと。
☆除染は学校や公園など公共の場所はしているけど、道路や周辺の遊べる場所は除染されていない。
☆リップキッズという屋内の遊び場がスーパーの空き店舗に出来て、砂場があり子供達は裸足で駆けまわって遊んでいました。
その笑顔は天使のようで、これが本来の子供の姿だと実感しました。
40万人の利用者があるそうです。
☆子供は遊びが仕事で、本来は外で遊びを見つけて身体を動かすことが心身の成長にかかせない。
☆今それが出来ない状態でストレスがたまり、これから先の子供の成長に大きな影響があると専門家は言います。
☆子供だけでなく大人も大きなストレスをかかえて、様々な問題が起きています。
そこで「親の不安に寄りそう」活動がユニセフの委託事業で行われているそうです。
親たちは話を聞いてもらえて楽になった・不安が少し和らいだ。などと、大人同士で話をする機会が出来たといいます。
この活動に国のバックアップはないそうです。
☆また、考えても行動するにはお金がいるし、金額も地域によって大きく違うそうです。
国は原発事故子供・被災者支援法」を制定して、住居・移動・帰還を自らの意思で行うことが出来るように支援するということです。
本当に被災者の満足のいく支援に繋がればいいのですが・・・
社会全体で一人一人の子供を支えて行く長い期間のフォローが必要であり、「福島だけの問題ではない」ということを忘れないでほしい。
逆境の中から子供が育つ。
子供達はすでに健康で生きることを考えている。
そういう話が出てこの放送は終わりました。


もうすぐ東日本大震災から満2年になります。
「復興」という掛け声だけで、実際の復興支援は薄らいできているように思うのは私だけでしょうか。
多くの義援金は被災者の為に使われているのでしょうか?