福岡地区「史跡、農業施設めぐり」

昨日の文化の日に、地元福岡地区の史跡・農業施設巡りが行われて30名が参加しました。
午前10時に地元の福岡公民館に集合。
主催者の福岡地区福祉ネットから資料が配られ挨拶のあと、10時10分に出発しました。



最初に、東中島排水機場を見学しました。
この設備は平成19年に完成しました。
この地域は平坦な水田地帯で、大雨による農作物の度重なる湛水被害が生じて農業経営に支障をきたしている為、幹線排水路の整備と排水機場の更新を行い、湛水被害を未然に防止出来るようになったといいます。



ポンプ室です。
川が満水になった時、ポンプで1分間に50㎥水をくみ上げて
他へ流すそうです。



うす曇りで暖かく、史跡巡りには最適の陽気でした。
グループごとにまとまって、楽しい会話が弾み長い列になりました。



この史跡は「育英の園」といって、私立東中島尋常小学校跡です。
ここに明治6年、鈴木慶三郎・加瀬与助という地元の篤志家が当時のお金で15円を出し合い、東中島の鈴木嘉衛門の母屋50坪を改造して
私立東中島尋常小学校を建てました。
全国でも一番早い小学校設立だといわれております。
生徒数は50人、現在の隣町である大網白里町九十九里町からも
生徒が通学していたそうです。
(現在の鈴木天さんのお宅です)



また、こちらの作業場の天井に木の舟が保存されています。
昭和36年に大水が出て、子供達をこの船で学校に運んだそうです。



ここは福岡村の役場跡です。
資料も史跡も何も残っておりません。
現在は個人の所有地になっております。



歩いている途中に見事なアケビが実っていました。
早速採って何人かで分けました。


途中で休憩を取りながら、上谷神明小学校跡・上谷貝塚・上谷常福寺を見学しました。
残念ながら、史跡や証拠になるものが残っておりませんでした。
上谷飯島寺の境内でゆっくり昼食を取りました。
午後1時に出発して、西中沼・黒豆栽培水田を見学しました。
黒豆栽培水田は減反のため休耕地にしない為に、1.2ヘクタールの田んぼに黒豆を栽培して1列5,000円で希望者を募り黒豆を販売しております。
黒豆栽培は、各地区で毎年交代で行っているそうです。
福岡公民に到着したのは午後2時頃でした。
地元にも素晴らしい歴史があることに感動しました。
そして、歴史散策は興味深く楽しいと思いました。