夫婦で開口一番「ボケたんじゃないの?」

最近夫婦で、物を置き忘れて探したり、人の名前を忘れたり、何をしようとしたのかウロウロしたりする。
そんな時、お互いに開口一番「ボケたんじゃないか?ボケたんじゃないの?」と、出る言葉。
「今からボケちゃぁ、困るなぁ。面倒を見切れないよ」という夫。
「私は大丈夫よ。まだパソコンも出来るし家事もちゃんと出来るもん」
「それよりもあんたがボケたら、私より30kg以上も体重が重くて面倒を見切れないよ」
「俺がいなくなったら、生け垣や庭木の枝降ろし、草取りは誰がやるのかねぇ。お化け屋敷になっちゃうよ」
「私がいなくなったら、家事や掃除、果ては家計の管理はどうするのかねぇ」
こんな会話がチョクチョク出るが、冗談ですんでいるうちはいい。
夫も今月中に後期高齢者の仲間入りをすることになり後期高齢者医療被保険者証」が市役所から送付された。
この保険証を目の前にすると、あまり良い気分はしない。
私だって若くない。
お互いに、家の中の要らない物は整理しておく必要がある。
そして、大事な物はお互いに分かるようにしておく必要もある。
二人で時々そんなことを話す。