映画鑑賞「アンダンテ〜稲の旋律」




地元の文化会館で、映画「アンダンテ〜稲の旋律」が上映されました。
撮影も千葉県横芝光町で行われ、地元は元より周辺地域の多くの団体の後援があって1,000人以上入る大ホールが満員でした。
映画の内容は、母親が子ども時代に報われなかった自分の夢を娘に押し付けて、ピアノ一筋に歩んできた主人公の千華が、その重さに押しつぶされて対人恐怖と引きこもりの生活を10年も続けた。
そんな夏のある日、千葉県横芝駅に降り立ち、黄金色に輝く稲穂に忘れかけていた旋律が浮かんだ。
「誰か私を助けてください」というSOSの手紙をペットボトルに入れて田んぼに投げ入れました。
それを拾った農家の晋平との手紙の交流が始まりました。
千華は横芝光町で同じように挫折した若者達と一緒に、農業体験をしながら自分自身を取り戻して行くという話です。
非効率な農業だから、無農薬栽培だからこそ、嬉しさや感動を味わえ、安全で農作物本来の味が分かる。
日本は米が余っているのに、安い価格で農薬に汚染された農産物が大量に輸入され、日本の農業も効率主義へと変わり、小規模農業は立ち行かなくなる。
農薬に汚染された食物を食べ続けて身体を壊していく。
そんな言葉が心に重く残りましたが、農業や食の事を真剣に考える人がどんどん増えてきて、世界中の人とつながり始めているから大丈夫。という言葉にほっとしました。
ラストシーンで、稲刈り前の田んぼにグランドピアノを置いて主人公の千華が引く“稲の旋律”と歌に感動しました。
又、四季を通して変り行く地元の壮大な田園風景も見応えがありました。