友人を見舞う

今朝は一番の冷え込みになり、外は霜で真っ白でした。
友人に電話をしたら受話器の向こうから爽やかな声が聞こえてきました。
「あ〜元気な声で良かった・・・」私はとっさにそう思いました。
友人が喜んでくれる手作りのジャム類と佃煮を持参して、午前中お邪魔しました。
友人は今年の10月に腎盂がんで入院しました。
手術が出来ないので抗がん剤治療を受けているそうです。
1サイクル・2サイクルの治療が終わり、2サイクル目の時の方が副作用が強かったので3サイクル目は受けないで様子を見ることに決めたとのこと。
理由は、抗がん剤治療の後で白血球の減少で骨髄抑制が起こり、骨髄で血液が作られなくなるので肺炎などの感染症を起こしやすいのだそうです。

80歳まで好きな事をして生きてきたので、これからはのんびりと過ごしたい。
今はとにかく人と話したい。何かしていないと病気のことばかり考えてしまう。
公民館で、主人が俳句をやりたいと言っているので、私も俳句をやってみたい。童話が好きだから読み聞かせもいいよね。
まだ自転車に乗れないけど、公民館は近くにあるから歩いて行ける。

私も、興味のあることを出来るところから始めて、人と繋がっていることが生きる希望に繋がるので無理をしないで始めた方が良いと話しました。
友人は農家に嫁ぎ、野菜作りが友人の仕事でした。
野菜農家が市場に出せない規格外の野菜を捨てるのがもったいないので、彼女は地元の母ちゃん達と野菜の直売所「野菜の100円スタンド」を立ち上げました。
20年ぐらい前のことで当時は農産物直売所はあまり無かった時に、地元は元より近隣の買い物客が開店前から大勢並んで大繁盛でした。
最近は方々に産直や道の駅が出来て、当時の賑わいは減りましたが今でも続けています。
それと「つけものかあちゃんの会」も立ち上げて、地元産の玉ねぎを使った玉ねぎ3兄弟という漬け物を販売して評判になりました。
販売先はJA緑の風・道の駅などです。
1.玉ねぎのサラサラ醤油漬け
2.玉ねぎのウコン漬け
3.玉ねぎの赤紫蘇漬け
他にも瓜や大根の漬け物もリピーターが多かったそうです。


農村婦人の生活向上や平和活動に力を注いて来た友人の足跡は、本当に素晴らしいものがあります。
友人、といっても私にとっては人生の大先輩です。
いつも爽やかで自然にも関心を持ち続ける先輩が元気でいられるように、少しでも力になれればと願っています。