市役所より「介護保険の出前講座」

昨日の続きです。
午後から東金市役所より介護保険の(改正)・概要・介護保険の申請手続き」の出前講座をしていただきました。
市で出しているパンフレットに沿ってお話を聴きました。

1.要介護(要支援)認定の申請の仕方
 ☆サービスの利用を希望する方は、市町村の窓口に認定の申請
  をする。
  本人または家族の他・成年後見人・東金市地域包括支援センタ
  ー・居宅介護支援事業者・介護保険施設などに代行してもらう
  ことが出来る。
 ☆申請に必要なもの
 *要介護・要支援認定申請書
 *介護保険の保険証
 *健康保険の保険証(40歳から64歳の方)
 *申請書には、主治医の氏名・医療機関名などを記入する。
  主治医がいない場合は市の窓口に相談する。
2.認定調査が行われる。
 ☆市区村の職員などが自宅を訪問し、心身の状況を調べるため
  本人と家族などから聞き取り調査をする。
  (全国共通の調査票が使われる)
 ☆主治医の意見書
  本人の主治医から介護を必要とする原因疾患などについての
  記載を受ける。主治医がいない方は市区町村の指定した医師
  の診断を受ける。
3.審査・判定される。
 ☆一次判定(コンピュータ判定)の結果と特記事項、主治医の
  意見書をもとに、「介護認定審査会」で審査し、要介護状態区分
  が判定される。
 ☆二次判定(介護認定審査会)
  市町村が任命する保険、医療、福祉の専門家から構成された
  介護認定審査会が総合的に審査し、要介護状態区分が
  決められる。
4.認定結果が通知される。
 ☆要介護1〜5→介護保険の介護サービスが受けられる。
 ☆要支援1・2→介護保険の介護予防サービスが受けられる。
 ☆非 該 当→地域支援事業の介護予防事業が利用出来る。
 *結果が記載された「認定結果通知書」と「保険証」が届く。

◆利用の仕方(原則1割自己負担で利用出来る)
*1ヶ月の在宅サービスの支給限度額
・要支援1・・・49.700円   ・要支援2・・・104,000円
・要介護1・・・165,800円  ・要介護2・・・194,800円
・要介護3・・・267,500円  ・要介護4・・・306,000円
・要介護5・・・358,300円
☆上記の支給限度額は標準地域のもので、地域差は勘案して
 いない。
◆自宅での日常生活の手助け(要介護1〜5の方)
ホームヘルパーが居宅を訪問し、食事や掃除、洗濯、買い物
 などの身体介護や生活援助をする。
*自己負担の目安・・・身体介護中心(20分以上30分未満の場合)
 260円
*生活援助中心・・・(20分以上45分未満の場合)194円
☆早朝・夜間は25%加算、深夜は50%が加算される。
◆医師の指導のもとでの助言
*居宅療養管理指導
 医師・歯科医師の指導・・・月2回まで自己負担500円、
 それ以上は全額個人負担
訪問看護
 訪問看護ステーションから30分未満の場合・・・自己負担482円
 病院または診療所から30分未満の場合・・・自己負担389円
※早朝・夜間は25%加算、深夜は50%加算。緊急時訪問看護
 加算、特別な管理を必要とする場合などの加算あり。

以上、ほんの一例ですが、27年4月からは要支援1・要支援2は介護保険から除外され地方自治体に移されることとなり、要介護1・要介護2の方は特別養護老人ホームへは原則として入所できなくなりました。
また、介護保険料も27年10月から値上がりするそうです。


どこの地域でも高齢化が進む中で、介護保険制度がどんどん改悪されて、有料の老人施設は沢山増えていますが、高くて高所得者など一部の方しか入所できません。
特別養護老人ホームの建設は進まず、戦後の日本の繁栄を支えてきた私達世代以上の高齢者が安心して医療や介護を受けられず、生きることに厳しい現実があります。
今は元気に過ごしている方々も、何時かは介護保険を受けることになるでしょう。
やっぱり、今の制度に対して皆で声を出して行かないと高齢者の明るい明日はないと思いました。