NHK週刊ニュース深読み「年金の運用が変わる」

今朝のNKH週刊ニュース深読み「年金の運用が変わる」が放送されました。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)といい、厚生労働省の所管で、厚生年金と国民年金の積立金の運用を行っている。
公務員の共済年金は含まれないそうです。
今、運営資産額が127兆円あるとのこと。



今まで運用してきた内訳だそうです。
国債が60%で株の運用は国内・外国とも12%です。



これからは図のように国債を35%に減らして、株を国内・外国と合わせて50%にして運用は専門家が運営する。
あるコメンテーターは、株を運用することで国債が駄目になってもリスクが少ないといいます。
デフレの時は国債が安全ですが、インフレになると国債は駄目だと。
もう一人のコメンテーターは、ハイリスク・ハイリターンの運用には反対だといいます。
誰が失敗の責任を取るのか?国民に説明をしてから行うべきだ。
まだ具体的なルールが決まっていない。


かつて社会保険庁の年金の乱脈運営で、数多くの箱ものが建てられ、その多くの経営が破たんし関係者は誰も責任を取らず、うやむやにしたことがありました。
私はこの放送を見ていて、又二の舞になるのでは・・・そんな不安な気持ちになりました。


また、日本の年金について1600万人の声を聞いたデータが一部放送されました。
80代・・・毎年受給額が減り、介護保険後期高齢者保険料で苦しい。
60代・・・年金が年々少なくなっている。約束と違う。こんなに減ったら
     生きていけない。
50代・・・受給年齢が更に上がって、もらえないうちに死んでしまうかも
     しれない。
50代・・・老後の生活設計として全く当てにならないのでは?
     貯蓄に回した方が楽に生活出来るのでは?
40代・・・もらえるとはハナから思っていない。
30代・・・自分が年をとった時、制度として残っているのか?
20代・・・どうせもらえないものに関心を持っても仕方ない。


すでに、年金の取り崩しが始まっている。
少子化・高齢化が分かっているのに何も対策をしてこなかった。
企業側も非正規労働者社会保険を適用しないことや、非正規労働者が増えていることも年金の減収に繋がっている。
それに、マクロ経済スライド制が行われ、年金の上がりを抑えている。
年金受給年齢が徐々に引き上げられている。


今、年金受給者世代は、コツコツと年金を納めれば老後は年金で安定した暮らしが出来ると信じて来た。
株の運用は大きなリスクを伴い、もし失敗したら年金の受給はどうなるのだろうか?