映画「一枚のハガキ」を鑑賞




体育の日にふさわしい秋晴れになりました。
山武市「のぎくプラザホール」にて、新藤兼人監督最後の映画「一枚のハガキ」が上映されました。
主演は、豊川悦司大竹しのぶです。
今日一日限りということで3回上映されます。
ご近所の友人を誘って、午前の部を観に行きました。
以前地元の映画館で上映された時に見逃してしまったので、丁度良い機会でした。
チラシに書かれている映画の概要を引用させていただきました。

戦争末期に徴集された兵士100人のうち、94人が戦死し6人が生きて帰ってきた。その生死を分けたのは、上官が彼らの任務先を決める為にひいた“クジ”だった。
モスクワ・ベルリン・モントリオールなど海外の映画祭をはじめ、国内でも日本アカデミー賞東京国際映画祭など国内外で数々の栄誉に輝く日本最高齢(99歳)の巨匠・新藤兼人
彼が自ら「映画人生最後の作品」と語る本作は、自身が生き残った兵士6人のうちの1人である新藤監督の実体験を元に作られた。
人の命が“クジ”に左右され、兵士の死は残された家族のその後の人生をも破滅に導く。そんな戦争の愚かしさを、新藤兼人は体験者ならではの目線で、時に激しく、時に笑い飛ばすように描いて見せた。



友人は映画が始まるとまもなく目がしらを抑えておりました。
映画に出てくるシーンで、戦死した夫の白い布に包まれた遺骨を胸に抱いて家に帰る場面がありました。
友人は、つい先日故郷で同窓会が行われた際にそれと同じような体験をした同級生の話が出たのを思い出し涙がこぼれて来たと言います。
また亡き夫のしゅうとが、どんな思いで家族を残して戦地に赴き、そして戦死したかと思うと映画の場面と重なって辛かった。とも話してくれました。


戦争は全ての物を奪ってしまい、その後何十年もその傷は人々の心に深く残る。
平和であることの大切さを再確認する意義の深い映画だと思いました。
映画が終わって丁度お昼でした。
途中、和風レストランでゆっくりお昼を食べて、久しぶりにおしゃべりもして帰ってきました。