二人三脚で台所に立つ

手を負傷して5日目になり、腫れも引いて痛みも和らいできた。
毎日夫に病院に連れて行ってもらっている。
帰宅がお昼近くになるので、夫は待っているだけで疲れると言って午後は釣りに行く気にもなれないらしい。
ゴロゴロしながら、テレビを見たり昼寝をしたり・・・私も同様。
食事の支度は二人三脚でやっている。
洗い物や野菜・魚・肉などの下処理を夫がやって、料理は私がやる。
「料理を作ってみたら?」と言っても、出来ないという。
「いなくなったら仕方がないからやる」とも。
よそのお宅では、小まめに料理をしてくれるご主人もいるというのに。
それでも我が家では大進歩・・・何しろ夫が連日台所で働くのは結婚以来40数年ぶりだ。
今まで私が寝込んだ時には、食器洗いと米をといで炊飯器をセットするだけで、スーパーのお惣菜を買ってきて食べていた。
私もビニールの手袋を付ければ炊事も出来るけど、この際だから無理はしないで出来るだけ夫にやってもらうことにした。
これから生きて行くための練習だ。