8月15日に味わうすいとん

今年も地元の福岡地区福祉ネットの主催で「第5回すいとんを食べよう」のイベントが行われました。
310万人もの犠牲者を出した悲惨な戦争を風化させない為、今日の平和がそういう大きな犠牲の上にあるということを次世代に伝えて行くのが趣旨です。
今年は地元在住で、元海軍中尉で零戦パイロットだったという87歳の方の戦争体験を聞くことが出来ました。
本土決戦に備えて厳しい訓練が続いていたと言います。
あまり戦争の体験は語りたくないとも、話されておりました。
話したくないほど、辛い体験をされたんだと思いました。
最後に「戦争は絶対にやるべきではない」と強調されました。
私はOさんと一緒に公民館の調理場ですいとんを作るお手伝いをしました。
Oさんが買い物や野菜の刻みなど全部やって下さり、食器は使い捨てのお椀を用意しました。








大根・人参・南瓜・玉ねぎ・キャベツ・油揚げ・長ネギの入ったすいとんは、出しの旨味もあって参加者は「美味し過ぎる」といって何杯もお代りをしていました。
子供達も「美味しいです」と言って2杯もお代りしてくれました。
戦争中や戦後に味わったすいとんは、塩味や少し色がついた程度のしょう油味で、のども通らないほどまずいものでした。
こうして8月15日の終戦記念日に皆ですいとんを食べて、平和の尊さと食の大切さを再確認することは意義のあることだと思い、毎年参加しています。