陶芸教室訪問

昨日の午後、すみれ会の会長さんと会員Aさんの陶芸教室を訪問しました。
生徒さんが見えるまでの間に色々とお話を伺いながら、作品の一部を見せていただきました。

幾つもの食器棚に作品が陳列されております。
これは一部です。


陶芸を始めて18年になるとのこと。
自宅で使う食器類は全てご自身が焼いたもので、器を見てから作る料理を決めるそうです。
最初は料理を乗せる器を作っていましたが、一緒に習っていた板前さんから「好きなものを作って葉っぱ1枚乗せるだけで、料理も器もグ〜ンと引き立つ」と言われて、好きな物を作ることにしたそうです。



色変わりの器を2枚ずつ作って、色合いの変化を教室での指導に生かしているとも。
普段は日中一人なので、四季折々の庭の草木をぼんやり眺めるのが好き。また、余暇を利用して街を散策しながら、野の花や植物の葉っぱを探して持ち帰り型押しに使う。
と、楽しそうに話しておられました。
小さな花瓶に野の花をさりげなく挿して眺めるのも好き。といって、お気に入りの花瓶が部屋のあちらこちらに置かれていました。



特にお気に入りの花びんだそうです。



この土瓶もお気に入りだそうです。


生徒さんが見えたので教室へ案内されました。
陶芸教室は月に2回行われ、肩の凝らないゆったりした雰囲気の教室を心掛けているそうです。
一人の生徒さんはカレー皿を製作中だそうです。



粘土をこねて平にし、クッキー生地のようなタタラを作ります。
(※タタラとは・・・板状もしくは帯状の粘土を言います)



ピアノ線のような強度の強いひもでタタラの厚みを切り削り取ってから
楕円に切りぬきました。



カレー皿の形を整えていきます。



カレー皿が出来て乾燥したところです。



これは別の皿ですが、釉薬を塗りビー玉を砕いて入れています。
他に緑色のビンなどを砕いて入れると、
焼き上がった時に薄い色になるそうです。


そして器が窯いっぱいになったら1,230℃まで温度をあげて13〜14時間焼いて、冷めるまで2日間かかるそうです。
窯にいっぱい詰めることで隣り合わせの器の色が薄く染まって、予想外の作品が出来るそうです。
粘土をこねてから作品が出来上がるまで、順調にいって1ヶ月かかるとのことです。


ほんの一時の訪問で陶芸の奥深さはよく解りませんが、土をこねる楽しさと子供の頃の粘土遊びが重なり、ほっこりした気分に浸りました。