福岡県の合鴨農家(古野隆雄さん)

NHKのプロフェッショナル(再放送)で、福岡県の合鴨農家、古野隆雄さんを放送していました。
古野さんは有吉佐和子著の「複合汚染」という本に出合って農業を決意したそうです。
奥さんと二人で、5.2ヘクタールの田んぼを合鴨農法で米作りをしているとの事。
最初の10年は、雑草との戦いで収入も月3万円で生活が成り立たず、農業をやめようと思ったそうです。
そんな時に富山の合鴨農家を知り、合鴨農法を学び取り入れましたが、野犬やカラスにやられ、田んぼを電気柵で囲んだそうです。
1,000羽の合鴨を卵から育てて、数日水に慣れる訓練をして田んぼに放すそうです。
稲が実ると合鴨を田んぼから引き揚げて、食用として出荷しています。
なごみ農園では規模は小さいですが、やはり同じ事をしています。
なごみ農園の西田さんも「合鴨農法に出会うまでは雑草との戦いで米作りは“苦”でしかなかった」と話していました。
又、古野さんは米作りが終ると、60種類もの野菜を田んぼで栽培して一面雑草の茂っている中で、草に負けない野菜を育てているとか。
種類が多いと、一つの野菜が駄目でも他の野菜が収穫出来、悪い事があれば良い事もある、と言っておられました。
「なるにまかせる」これが古野さんの信念です。
新に、種籾を発芽させて直まきする「乾田じかまき栽培」をしており、ヒエとの戦いに苦労されているようです。
合鴨農法を体験取材している私には、とても興味があり、感動しました。