友人の俳句「信州諏訪湖・下諏訪町歩きの旅」

11月10日に「信州諏訪湖下諏訪町歩きの旅」に参加した友人から、旅の風情を詠んだ俳句が寄せられましたので、ご紹介いたします。
友人は俳句が堪能で、地元の俳句の会で活躍しております。



道中、車中にて
小仏の 峠抜けるや はぜ紅葉(もみじ)
八ヶ岳の 裾野の広ぐ 冬うらら
落葉松の 紅葉(もみ)づる甲斐路 陽燦々(ひさんさん)




諏訪湖畔にて
噴きあぐる 地熱の泉 冬深む



一木(いちぼく)の 風格桜 紅葉かな
一葉も 舞はず紅葉(もみ)づる 並木かな




奏鳴館にて
百年の 音色は古りず 冬うらら



白々と 建つ御柱 紅葉(もみじ)舞ふ
中山道に 問へば訛(なまり)の 小春かな
格子戸の 江戸の重みや 冬立ちぬ
菊花展 諏訪の大社に 彩(いろ)はこび




万治の石仏にて
石仏を 三度(みたび)巡るや 冬茜(ふゆあかね)