NHKスペシャル 731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験

昨夜9時からNHKスペシャル731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験〜」が放送されました。
731部隊長の「石井四朗 軍医」は千葉県の出身だという事は知っていましたが、どんなに残虐な人体実験をしていたのか詳しい事は知りませんでした。
「1949年のハバロスク裁判のオリジナル磁気テープ」の内容に沿っての放送でした。
戦争は人間を弱肉強食の動物以下に変えてしまい、想像を絶する事実に言葉もありません。
戦後72年になる今年、まだまだ一般に公開されていないことが沢山あるように思います。
安倍政権がどんどん右傾化している今、私たちは機会ある度に戦争の悲惨な事実を知り、未来ある子供達に平和な社会を受け渡す義務があります。
私なりにメモを出来た範囲でまとめてみました。





731部隊はハルピンから20km離れた場所にあり、極秘にされていました。生きたまま人体実験された人は3,000人に上り、囚人の事を「マルタ」と云い40人の研究者が関わっていたそうです。
匪賊(ひぞく)とは、日本に反発する現地民族をいう。
研究者には500万円ぐらい払ったとのことです。

731部隊 衛生兵(田部井の部下) 古都証人
ワクチンの効力検定をやるために、中国人それから満人(満州人)を約50名 余り人体実験に使用しました。
砂糖水を作って砂糖水の中にチフス菌を入れて、そしてそれを強制的に飲 ませて細菌に感染をさせて、そしてその人体実験によって亡くなった人は 12〜13名だと記憶しています。


自分の参加した実験はチフス菌であります。
瀬戸物で作った大砲の弾と同じ型をした細菌弾であります。
地上に噴霧状態になってその菌が落ちるようになってました。
そして菌が地上に落ちたところを被実験者を通過させたのと、それから杭に強制的に縛りつけておいてその上で爆破して頭の上から菌をかぶせたのと、2通りの方法が行われました。
大部分の者が感染して4人か5人亡くなりました。


731部隊 軍医 西 俊英証人
ペスト蚤(ペストに感染させた蚤)の実験をする建物があります。その中に 約4〜5名の囚人を入れまして、寮の中にペスト蚤を散布させてそうしてそ の後、その実験に使った囚人は全部ペストにかかったと言いました。


≪それらの女性の1人は乳飲み子を持っていましたか?人を細菌に感染させた後は部隊で治療していましたか?≫という問いに。


731部隊 第一部(細菌研究)部長 川島 清証人
相当長い期間を置きました後に、又他の実験に供されるのが常であります。
昭和16年に第1回、それから昭和17年に1回、中国中都において第731部隊の派遣隊は、中国の軍隊に対して細菌武器を使用しました。
使われる細菌は主としてペスト菌コレラ菌、パラチフス菌であることが決定しました。
ペスト菌は主としてペスト蚤(ペストに感染させた蚤)の形で使われました。
他のものはそのまま水源とか井戸とか貯水池というようなところに散布されたのであります。
731部隊のある生存者の証言
ず〜っと杭を打ってそこにマルタを繋いでおくんです。実験の計画に沿って憲兵が連れて行って、何番の杭に誰を縛るとかつなぐとかやるわけね。
薬学博士とか理学博士、医学博士、いっぱいいますからね。
だから731部隊と言えば各界の権威が集まってましたよ。揃っていましたよ。
口には出せないです。可哀そうだとか、なんとかいうことね。見ても口に出せない。出したら非国民だとやられちゃう。そういった雰囲気というか、そういった一般的な風潮がそうだった。


≪部隊の経費としていかなる金額が排出されていましたか?≫
という問い合わせに。
*大体1,000万円(現在の金額で約300億円)に近い予算が使われておったように記憶しております。

1945年ソ連が侵攻してきたら実験施設を爆発して、死体を引っ張り出してガソリンで焼いた。
アメリカはデータと引き換えに罪をとがめなかったということです。

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