チガヤと「かやかや馬」

関東甲信地方が今日から梅雨入りしました。
平年より10日早い梅雨入りだそうです。



どんより曇って時折霧雨が降ってきますがすぐ止みます。
午前中ウォーキングに出かけました。
濃い緑色に変わった田んぼを渡って来る風が少々強いですが
心地良いです。



道路脇のチガヤの白い穂が風に揺れてキラキラ光ってきれいです。
子供の頃に遊びながら、ツバナといってチガヤの若い花芽を摘んで食べたものです。
甘くて美味しかったのを覚えています。
チガヤの地下茎は甘味が強く生薬に用いられ、水腫・黄疸・腎炎などに
効能があるといいいます。
チガヤの地下茎が生薬になるとは全く知りませんでした。

チガヤにちなんだ地元に伝わる「かやかや馬」という、古い風習があります。
50cmぐらいの四角い板に四つ輪を付けた車に、かやかや馬(マコモで作った馬)を乗せて男の子達が七夕の朝早く田園に引っ張って行き、チガヤを刈って馬の背に乗せて家に戻り、玄関先に刈ったチガヤを敷いてかやかや馬を置き、かぼちゃ・茄子・トマトなどの野菜や赤飯・おはぎなどを供えて牛馬をねぎらう行事があったそうです。
夫は小さい時に「かやかや馬」を引いた事があるといいます。
私も子供の頃に、近所の男の子達が「かやかや馬」を引いているのを見たことがあります。
今ではそういう風習は殆んど見かけませんが、チガヤを見て懐かしい風習がよみがえってきました。




珍しい被写体を探しながら、コースを変えて集落の細い道を歩きました。
草藪で初めて見た紫色の可愛い花。
早速調べてみました。
キキョウソウといって、北アメリカ原産の帰化植物で1年草。
道端や荒れ地に生育する。
5月頃まで茎の中部から下部に閉鎖花を形成し、開花しないで自家受粉で種を作ってからゆっくりと花を咲かせて行くといいます。
葉は円形から広い楕円形で葉の付け根に花を咲かせます。
なるほど、キキョウのような花で花弁の直径は1.2cmぐらいでしょうか。



ツユクサも可愛いです。



人家の塀にムラサキツユクサが咲いていて、これもきれいです。


今日は50分で4,997歩でした。
今日の収穫はチガヤの生薬としての効能と、キキョウソウという野草の
珍しい生態でした。