Mさんの手記「チューリップのきもち」

フットケアのMさんが、チューリップ祭りの「花の広場」に捨てられていた山ほどのチューリップのつぼみを拾い集めて自宅に持ち帰り、水揚げをして毎日水を取り替えて世話をしたそうです。
徐々に白いつぼみが膨らんできて、何人もの友人に配って喜ばれているそうです。


昨日私の手元にも届きました。
ちょうどパソコン教室だったので、生徒さんとご近所の友人に分けてとっても喜ばれました。






彼女の花を愛する想いを綴った手記がメールで送られてきました。
とても温かい手記です。
ここにご紹介します。


≪チューリップのきもち≫
昨年の秋、私達は「花の広場」に球根を植えてもらいました。
黄色のお兄ちゃん・赤色のお姉ちゃんと一緒に。
模様植えの区画なので、結構多くの球根が植えられました。
春になり「花の広場」実行委員会主催の「白子チューリップ祭り」が開催され、多くの来場者をお迎えしてとても賑わいました。
お兄ちゃんとお姉ちゃんは早咲きだったようで、揃って立派に咲きました。
でも・・・遅咲きの私達はまだ固いつぼみのままです。
そんな私達を考慮してくれたのか、今回は特例で、模様植えコンテストの日を3〜4日遅らせてくれました。
そしてその1日〜2日後、私達はオーナーさんの手により掘り起こされました。
黄色のお兄ちゃんと赤色のお姉ちゃんは精いっぱい咲き誇りイベントの役目を果しましたが、私達はまだつぼみで、ほんの数本だけが微かに白い色が見えてきた・・・といった状態です。
でも、すべて摘み取られて球根だけ持ち帰り、つぼみは容赦なく捨てられました。
数時間後にやってきた何処かのおばちゃんが「おうおう、何てことだ」と、悲しそうな顔をしていました。
二日にかけて固いつぼみの私達をみ〜んな家に連れて帰って水揚げをしてもらい、私達は元気を取り戻しました。
そして、つぼみが白くなってきたものから私達はいろんなお宅に貰われて行きました。
本当は、お兄ちゃん・お姉ちゃんのように、花の広場で精いっぱい咲いて皆に見てもらいたかったなぁ。
でも、まぁいいか!縁あっていろんなお家に連れてきてもらったからさぁ・・・どうもありがとう。
私達を見てくれてさ!真っ白な花なんだよね・・・私達。