民話のさとすもの

雨で、一段落した事もあってのんびりしています。
里山の会の友人から「いずみが池伝説」の
娘がかぼそい声で言った。
「やつの、やつの池の水がのみたい」
「池へつれていって」「つれていって、おねがい」

この部分の詳しい説明をメールで頂きました。
私一人にとどめえておくのはもったいないので、掲載させて頂きます。
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【ヤツとはヤトとも言われ谷間の事です。
そういう湿気た所にはヘビがいました。
ヤツの池とはヘビの池という意味で、ヘビは水の神様を意味しています。
日吉神社の本体は大変難しいのですが、山の神です。
山の神も本体はヘビだといえましょう。(奈良の三輪神社)
マムシというヘビは「本当のすごいヘビ」という意味です。
昔の人は、四つ足でない生き物をすべてムシと言ったのです。
日本には昔から強いヘビ信仰があったのですね。
ヘビが良者から悪者に最近はなってしまいましたが、本来は善悪両方を持った神です。
日本の神は本当は皆そうです。
おろそかにするとタタリ、丁寧にあがめると恵む。
すごく人間ぽいですね。
雨も太陽も人間の恵みになったり災害になったり、気まぐれです。
だから一生懸命拝み、身を清め、身を正しました。
この物語は、エゴイズムをいさめたものでしょうが、そのいさめ方が太古からの信仰に依拠している点が貴重です。
それは本当は現代でも同じではないでしょうか。
自然に対してはどこまでも謙虚にならねばならない。
あさはかな知恵や損得勘定は慎まねばならぬ、ということでしょうか。】