ご飯=母の味

電子ジャーの音がピッピッピッと鳴ってご飯が炊けた。
釜のご飯をザックリ混ぜて、一口食べてみる。
ふわ〜っとしたやさしい味が口の中に広がる。
そういえば子供の頃、母はご飯が炊けると大きなしゃもじで釜からおひつにご飯を移しながら、一口食べて今日はちょっと硬いかなぁ、あ〜今日はちょうど良い、と言いながら、釜の底のおこげにちょっと醤油をたらして、おにぎりを作ってくれた。
今はもういない、そんな母のぬくもりを思い出す。