憲法カフェ『憲法が変わってもいいの?』講演会


昨日の午後2時から市の中央公民館にて『憲法が変わってもいいの」という講演会がありました。
主催は千葉11区市民連合で、講師は若手弁護士の武井由紀子先生でした。

武井由紀子先生のプロフィールをご紹介します。
★14年間の商社勤務を経て、2010年弁護士登録
  現在、八重洲法律事務所勤務
  離婚・相続など家事事件・不動産関連・企業法務など
日弁連憲法問題対策本部 幹事
★明日の自由を守る若手弁護士の会 所属
★OSVEREAs(安保法制に反対する海外関係者の会)発起人
★ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン(平和を求める元自衛官
 市民の会)事務局




会場はほぼ満員でした。



スクリーンに映し出される紙芝居形式の画像を見ながら、憲法の生い立ちから分かりやすく話してくださいました。
資料等を見ながら私なりにかいつまんでまとめてみました。


【日本の憲法の三大原則】
 1.国民主権(この国の事は私達が決める)
 2.基本的人権の尊重(国は私達の人権を守らなきゃダメ)
 3.平和主義(国は戦争はしちゃダメ・軍隊も持っちゃダメ)
 あと三権分立も(4)も大事
【日本の憲法の核心】
 現憲法13条第1文・・・すべての国民は、個人として尊重される。
 (一人一人が人間らしく自分らしく生きること・・・みんな違って、みんな、  いい)
【人権の制約は?】
「すべての国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法とその他の国政の上で、最大の尊重を必要とする(13条)」
Q「公共の福祉に反しない限り」って?・・・ 他の人の生命、自由、権利と
  ぶつからない限り。


改憲案ってあるの?】
「政党の改憲案から・・・自民党改憲草案(平成24年)を見る。
 1.(立憲主義に基づく)憲法とは違って、権力が国民を縛っている。
 2.人権の範囲が狭くなり、更に政府の都合で制約できる。
 3.戦争ができる(集団的自衛権OK)
『人権の縮小&新しい制約』
(現)第21条・・・集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由
   は、保障する。
(改)前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的と
   した活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認めら
   れない。


最後に1名の元米兵の手記を掲載します。
憲法9条が世界的にも認められている素晴らしい条項だと思いました。

≪元米兵が語る9条≫
私達は「平和と自由を得るために武力で戦うべきだ」という文化のなかで育ったが、戦地に行きその間違いを知った。
平和とは、分断ではなく、みなが助け合い、持続可能な生活を目指すことであり、そのうえで日本の憲法9条は世界が学ぶべきものだ。
日本の国のリーダーの動向に注意を向けてほしい。
彼らには、みなさんの気持ちを操作し、他国への憎しみを生み出し、他国にある資源を争奪しようという思惑が根底にあると思う。
米国でも国民の恐怖心を煽って、戦争へ導いている。
私も「大量破壊兵器」「テロリスト」という恐怖心を煽られ、戦争へ駆り立てられた。
現在では「核兵器」という単語をキーワードにして、国民を動員しようとしている。