「桑田・里山の会」6月定例会・・・続き

昨日からの続きです。少し長いですがご覧いただければ幸いです。


ゆっくり昼食を摂りながら歓談してから解散・・・原さんご夫妻・小林さんご夫妻を交えて8人で里山散策をしました。
案内役と説明は生き物に詳しく里山の会のHPも作成しているKさんです。
紫陽花ロードを歩きながら、以前はうっそうとしていた杉林を間伐して広葉樹を植えたこと・紫陽花も会員で挿し木をして増やして里山に移植した事・タラの木の葉は小さい葉が規則だたしく整列したのが1枚の葉であること・保護植物のトリカブトも手厚く保護している事などなど。



Kさんが指さす先にトリアシショウマがありました。
既に花の最盛期を過ぎて所々茶色く変色しています。
ユキノシタ科のチダケサシ属で、名前の由来は鶏の足に似ているところからだそうです。



ハンショウズルの種がありました。
クレマチスの原種というだけあって種も見ごたえがあります。
画像が少しピンボケです。



急な散策路の階段を上がって行くところです。



散策路の先にトンネルがあります。
昔ノミで手彫りした後があり、太い藤蔓が下がっていて大人が腰かけても充分耐えられます。
里山散策に来る子供達に人気があるそうです。


次に、二番堰という溜池に出ました。
この池は地元の農家の農業用水として使われています。
かつて、土手にはツリガネニンジン・ワレモコウ・オミナエシホトトギスなどの貴重な野草が群生していましたが、地元で草刈りをするので刈り取られて今ではほとんど見られなくなったのが残念です。
ワレモコウは里山に移植して保護していますが、ツリガネニンジンは直根なので保護が難しいそうです。



すぐ近くの高い所にジャケツイバラの種が沢山ありました。
マメ科のジャケツイバラ属でツル性の落葉低木。
開花時期は5月頃だそうです。来年は是非花を見たいものです。
Kさん曰く「蛇の穴と覚えればいいですよ」
何しろ、私は名前を聞いてもすぐ忘れてしまうので良いヒントでした。



その隣にテイカカズラが咲いていました。
花がカザグルマのような形をしています。(これもKさんの言葉)
キョウチクトウ科のテイカズラ属でツル性常緑低木(毒性植物)
5月〜6月が開花時期です。



里山のフィールドに降りてきました。
炭焼き窯です。瓦を利用して作られておりとってもモダンです。
Aさん曰く「ここでピザが焼けたらいいねぇ」



山の斜面にサラシナショウマが咲き始めています。
帰宅して調べてみました。
キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草で、白い小花が密集して咲きブラシ状に見え、別名をヤマショウマともいう。
若葉は茹でて水にさらして食べられる。
根や茎は生薬でとして用いられ、解熱、解毒、抗炎症作用がある。



ビオト−プにはハンゲショウが白くお化粧を始めていました。
以前、私が家にあったハンゲショウを移植したものが沢山増えました。



オカトラノオも咲き始めました。



オニグルミの実が木の高い所に固まって付いていました。
最初はどこに実があるのか分からず、東北出身のAさんに教わって見つけることが出来ました。
1時間ほどの里山散策でしたが、知らないことが沢山あって参加者はワクワクしながら、Kさんの説明に耳を傾けて歩きました。
原さんご夫妻・小林さんご夫妻も自然の奥深さに感動していたようです。
午後2時過ぎに散会しました。



最後に色付いてきた杏の画像を載せます。
山の斜面に植えられてある杏が、前に広がる田園風景を眺めながら成長しています。
中でも赤い実を採って食べてみました。かなり酸っぱいです。
もう少しで収穫時期・・・誰が収穫するのか、早いもの勝ちです。

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