「第6回平和の集い」

昨日、山武市のぎくプラザホールで「第6回平和の集い」が開催されました。
主催・・・東金地域・九条の会
後援・・・山武市教育委員会山武市社会福祉協議会
   ・・・東金市教育委員会東金市社会福祉協議会
   ・・・大網白里市教育委員会大網白里市社会福祉協議会
   ・・・九十九里町教育委員会九十九里町社会福祉協議会



開演前の12時からロビーでバザーが開かれました。多くの方々から提供された衣類・日用雑貨・バッグ・野菜などが沢山並び、売れ行きも好調で多くの来客で賑わいました。



福島原発事故後の飯館村・女川町などの現状と、内部被ばくのパネルが展示されていました。
特に内部被ばくは深刻な問題で、一部まとめてみました。

1.体内に取り込まれた放射性物質は、体外に排出されるまで放射線を出し続け、細胞を傷つけます。
そのため、外部被ばくより深刻な影響を与える可能性が高くなります。
2.汚染された食べ物・空気中のちり・霧・皮膚の傷などから体内に入り、大きさにより呼吸器系・消化器系統のどこかに取りつきます。
最終的にそこから血液を通し、核種により沈着しやすい臓器・骨・筋肉に運ばれます。
体内に入ってから排泄されるまで放射線を放射し、細胞を傷つけます。
3.体に蓄積する放射能
肝臓→プルトニウム 甲状腺ヨウ素 腎臓→ウランルテニウム
筋肉→セシウム 骨→プルトニウム 皮膚→クリプトン
4.出る可能性のある症状
頭痛・視力低下・鼻血・甲状腺の異常・傷が治りにくい・疲れやすい
風邪が治りにくい・集中力がない・背が伸びにくい
5.臓器に沈着しなかった放射性物質や、臓器に沈着した後も血液の中に再び排出された放射能物質は、腎臓→尿→体外
肝臓→胆汁→消化管→大便→体外等の経路で排出されます。
但し、その間は放射線を浴びていますので被ばくリスクがある確率で残ることはさけられません。



そうこうしている内に1時半の開演を迎えました。
主催者の挨拶の後に、福島からのメッセージ「原発福島・双葉から遠く離れて」が朗読されました。
福島第一原発事故放射能汚染水が大量に流れている現実、何時収束するか見通しがない今を考えると身につまされる思いでした。



次に、和太鼓「歩(アユム)」の演奏が始まりました。
10代〜60代とバラエティーにとんだ仲間と、明るく、楽しく、元気よくをモットーに地域のイベントやボランティア活動に参加されているそうです。
演奏曲はビート・疾風・ヨーソローでした。
ヨーソローは、日本太鼓「タケル」の東日本大震災の復興支援太鼓だそうです。こん会は許可をいただいての演奏だそうです。
はじけるような演奏に観客席も乗ってきました。



九条の会の朗読劇の始まりです。
1本松の叫び
尺八の音色の中で「お〜い、戻って来いよう〜、今日も1本松が呼んでいる」



チェルノブイリと福島
放射能は、見えない、臭わない、聞えない」
「今、子供たちの未来の為に、私たちは何をしたらいいのか」
チェルノブイリは27年経っても5km以内は死の街だ」
「10人に6人は命の危険がある。32万人の内健康な人は6%・慢性疾患は78%」
「内部被ばくは長い時間体内を攻撃する」
日本で1年間に1シーベルトの基準は世界の10倍で、チェルノブイリの25倍と高い値だ」
子供たちは疲れやすくなって、学校から帰るとゴロゴロしている」



飯館村有機農法で牛を育てている、ある酪農家のお話。
「いつまで逃げれば良いのか、安住の地を求めてどこまで、いつまでさすらうのか」
原発が爆発したッ、死の灰が降って来る」
「もうじき赤ん坊が生まれる、チェルノブイリを思い出してくれ」
「子供達を放ってなんか置けない」
「30頭の牛はどうする?牛を放ったらかして行くというのか、俺は長男だ、牛たちを置いて行けねぇ」
「おじいちゃんが牛を見る。今すぐ家を出た方か良い」
「お腹の赤ん坊とゆりが、私たちの背中を押した。少しの荷物と母子手帳だけ持って逃げた」


朗読劇の終了です。記憶している部分だけ書いたので不十分ですが、朗読劇の流れだけでも感じとっていただけたら幸いです。
朗読劇が終わって20分の休憩がありました。
その時司会者から憲法第9条の話がありました。
今、マスコミでも大きく取り上げられている問題です。
今一度はっきり覚えて置きたくて書きました。


憲法第9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。



最後に成東高校吹奏楽部のエネルギッシュではじけるような演奏が始まりました。
曲目はエンターテイメント・マーチ サキソフォン四重奏「銀河鉄道999
リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ 金管八重奏で懐かしの名曲集「恋の片道切符・バケイションなど」 打楽器五重奏「ハナビ」などなど。



男子学生のダンスも混じって、パンチの効いた演奏でした。



女子学生の弾むようなダンスも華やかで素晴らしかったです。



合唱曲「平和の鐘」この曲は沖縄サミットで好評だったそうです。
きれいなハーモニーが会場に流れました。


素晴らしい余韻を残して「平和の集い」は終了しました。
観客は口々に「朗読劇が良かったぁ〜。成東高校の吹奏楽も素晴らしかった!バザーも沢山良い買い物が出来た!」と、話していました。