来客は嬉しい

午後6時半過ぎに、娘と二人の孫が突然やってきた。
時間が出来たのでお歳暮を持って来たという。
それに夕飯のお惣菜も・・・いつもながら気を使ってくれているんだねぇ。
冷蔵庫にあるもので食卓を囲んだ。
目新しい会話もなく単調な日々を過ごしている私達にとって、孫達の笑い声が一番のご馳走だ。
卵味噌と大根の甘酢漬け、人参ジャムが好評だ。
夫が食パンをトーストしてジャムをつけて娘や孫達に食べさせて優越感に浸っている。
ちょっとぉ〜、それは私の手柄じゃないのぉ・・・。
娘や孫達も「人参ジュースだぁ、人参臭さもないし、リンゴジャムやマーマレードよりも美味しい。このジャム作ってぇ」と、早速注文された。
娘の「お母さんも仲々やるねぇ」という言葉に、私の低い鼻もぐ〜んと伸びた。
食後の雑談が又楽しい。
夫は何とか受けようと思って「みかんをストーブで焼いて食べると旨いぞ!」と、孫達の気持ちを引く。
娘も「そううそう」と話を合せる。
そこでストーブにみかんが登場・・・皮が黒くなってきたら食べ頃、甘さが増して美味しくなる。
孫達も面白がって焼きながら食べている。
突然、孫(小学2年男)が「おじいちゃんワンピースって知ってる?」と、夫に聞いた。
夫は「洋服のことだろう?」と答えた。
孫曰く「違うよテレビの漫画のことだよ。僕は何回見ても面白いと思うよ」
私も全く知らなかった。
娘や孫達が来ると色々な会話が飛び交い、家の中がパッと明るくなる。
昔は大家族で、こんな光景は普通だったのに。
人が訪れてくれるのは嬉しいものだ。